アトリエ ルート スリーでは、ふくろうや花など、自然をモチーフとした作品が多いのですが、この表現に不可欠なのが「自然な曲がり」です。
自然を観察していると、直線が少なく曲がった線の連続になっていることが判ります。葉のついた茎を表現する場合、銅線を用いますが、固いので楽をしようと工具を使って曲げると「くの字」になったりと不自然な曲がりになってしまいます。
という訳で今回もやはり手を使います。親指のカーブに添わせながら指の力で曲げていきます。そうすると自然の曲がりに近い仕上がりとなるのです。指の力で曲がらない太い管などは、望みのカーブを持った円筒に管の片側を固定し、てこを利用しながら曲げていきます。
もちろん打つことにより、片側を延ばして曲線を得ることもします。これは主に太かったり固かったりして手の力が及ばない時に用いるわけです。いずれにしても自然をモチーフにするのですから有機的で自然な「曲がり」を表現することが大事になります。